「親鸞会は、親鸞聖人の教えに、反する、全くの、謬見であり、異義である」と断ずる、本願寺発行の『伝道院紀要24号』が発行されたのは、昭和54年12月20日のことでした。
本願寺の批判論文は、不明点が多いものでした。ことは、重大な仏法です。
折角のご指摘であっても、批判点が納得できねば、改めるべきを改め、成すべきを成す、努力もできません。
そこで、親鸞会が、４つの不明点を質したのは、昭和55年1月のことです。
以下は、本願寺へ出した４つの質問です。
仏教で諸善万行といわれるものの中に、破邪顕正や、財施は、入るのか、入らないのか。
「宿善は、あくまでも、他力に、なさしめられるもの」ならば、なぜ、信前の人に、教えすすめる、必要が、あるのか。
二種一具の他力信心の罪悪深重、地獄一定の自覚と、自力信心の罪悪深重、地獄一定の自覚の相異点は、なにか。何によって、それを、判定するのか。
親鸞聖人が、「いずれの行も及び難き身なれば、とても地獄は一定すみかぞかし」と言われたのは、ウソか、マコトか。
蓮如上人の「この信心を獲得せずば、極楽には往生せずして、無間地獄に堕在すべきものなり」の『御文章』は、ウソか、マコトか。