西本願寺さんお答え下さい(返答待ち23年)

第2の非難 諸善は、獲信の因縁ならず
〜(4)「諸善も獲信の因縁」の、文証を求める本願寺〜

観経のすすめも、やはり諸善

 弥陀の19の願意を、釈尊が、『法華経』を中止してまで開説されたのが、王舎城の悲劇で有名な『観無量寿経』である。

 吾子ほしさに占いに迷い、とても3年は待てない≠ニ、夫ビンバシャラ王をそそのかし、修行者を殺害させた韋提希夫人。
 因果の道理に狂いなく、自分が産んで育てた阿闍世によって牢に入れられ、悲泣悶絶する。
 察知された釈尊が、今の地獄にのたうつ者こそ、弥陀の本願のお目当てと、自ら、王宮に降臨なされ『観無量寿経』を説き給う。
 慈顔あふるる釈尊に、邪見と自惚れの韋提希は、こんな愚痴を言い放つ。

「お釈迦さま。提婆は、あなたと従兄弟でありながら、あなたを殺そうとしています。私は、産んで育てた子供のために殺されようとしています。
 なぜこの世は、こんな苦しい世界なのでしょう」

苦しくなると、誰しもが、蒔いた種を一切忘れて、愚痴を言うて八つ当たりするもの。 我身知らずの愚かさを、どう知らせたらよかろうかと、
しばらくは釈尊、無言の説法。
やがて、

「韋提希よ、汝はどのお浄土へゆきたいか」

と、二百一十億の諸仏の浄土を見せられる。

「本師本仏の、弥陀の浄土が一番好きです。どうすればゆけるのか、教えて下さい」

 一生造悪の極悪人が臆面もなく、こういいのける。まさしく、地獄必定の相がここにある。
 韋提希は、しかしまだまだ、気がつかない。

「西方に向かって端座して、この観法をすればよい」

 十三の定善観を説きながら、できないことが、まだ分からんか≠ニ、種種に釈尊は方便なさる。
 努めようとすればするだけ、ふきあがる阿闍世のチクショウ∞提婆のガキめ%{りと憎しみの心を、反省させ、

「韋提希よ。定善ができねば、心の乱れたままでいいから、散善をやってみよ」

と、廃悪修善をすすめていられる。

これでは、真宗の衰退は当然→





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